minipin太郎 埼玉の空のもと

あれから11年が経ち、太郎マリオと人生終盤の日常の日記

後悔


連続夜勤が今朝で終わった
朝方 ひとつ上の社員が話しかけてきた


孝生は職場でもほとんど日常会話をしない
挨拶程度 もしくは仕事上の話の延長
そんな程度


「バイトの〇〇と〇〇があそこでもめたっていう話だよ・・・」
「〇〇〇〇が俺にそう言ってた・・」
:え?そうなんですか?そういえば〇〇〇〇が夕べ俺にもそんなこと言ってたような・・


:私ね そのもめたっていう彼 なんだか俺のことが好きみたいで
 よく話しかけてくるんだけど ガラス張りの中に入る時 あまり気乗りしない様な事を
 俺に言ってきて で 彼に 「そこは外のものより重要なものを取り扱うところ
 だからしっかりした人が選ばれてはいるところ そこの意味を考えて
 あなたは選ばれた人なんだから」と言ったことがあるんです
:彼は男だよ 俺は彼にそういうイメージを持っている 何があったか知らないけれど
 そこのところだって 俺が朝やってたらみんな連れてきて 俺のやり方きいてきて
 その後 この間も綺麗に片づけていってくれたからね
:ガラス張りのところで俺は専属でもないのにその夜 責任者になってて サクサクバン
 バンやってたら 朝方俺にその彼が「〇〇〇さん 夕べは担当のパートさん休みだった 
 から どうなるかとみんなで心配してたけど 〇〇〇さんがサクサクやっつけちゃって
 たから俺達の出番ないなってみんなで感心してましたよ」
 「〇〇〇さんは仕事がはやいよwww」
 :あはは たまたまだったんじゃない?w 物が少なかったからじゃない?ww
 「いやぁそんなことはないですよw」
 彼の勤続年数から俺の歳の質問にかわって
 :ばかいえww 俺はあと3年で還暦だwwwww 「ええええええ・・・・」



人がたくさんいるところは色々な事がある
世の中は人間が動かし動いている 
人と人とのかかわりあいで世の中が動いている



朝 勤務終了間際 彼女と話しながら また泣いてしまった
「私はずっと見てたよ 〇っちゃんが一人で頑張っている姿ずっと見てたよ」



今年の1月20日 急に彼女が出てきたのは 
当初 彼女の身に何かあったのではないか 
それを告げる「虫の知らせ」ではないのか?
そう思った


次に 年末からの忙しさを乗り越え その「疲労」が心と体を蝕んで
そこに出てきたのか?
年度末に向けての「区切り」を意識する季節 そこの意識からか?


でもずっと続いている 春になって陽気になってきてもとまらない


今は 孝生がこの歳になり この会社での仕事がもう残すところ4年となった今
おそらく心の中で 仕事に対し 己を鼓舞し 頑張り続けること
奮い立たせて働き続けること 
そこが落ち着いてきた もしくは余裕がうまれてきた
その「余裕」から彼女に対しての全ての「後悔」が甦ってきてなのかもしれない


今年になって彼女を思い出し続けているのは
バリバリに仕事にあたらなければと 思いつめていた期間
仕事一辺倒に考えてた期間 1人突っ走ってた期間
そのために彼女をおざなりにしていたと
その全ての「後悔」が 今出てきてるんではないか
責任の重さに翻弄され 頑張り続け 
彼女をおざなりにしてたという「後悔」からではないかと



彼女のことは出会った時から全て脳裏に刻まれている



ひとつのミスがあった 責任者で職場にいた俺に報告があがってくる
俺が対応した 翌日 責める気持ちなど毛頭ないし誰だかもわからない
「昨日こんなことがありました」 とグループに話しただけ
で 俺は朝の自分のサクサクやらなければいけないものをデスクで続ける
彼女が困惑してやってくる 「大丈夫終わったから」そのようなことを言ったとおもう
俺も時間までにやらなければいけない事があった


でも 心の中では
:大丈夫です 気にしないでください 仕事でも何でもそうですが 量をこなせば
 確率が1%のものだって 事故の確立があがるものなんです 仕事をたくさんこなす
 人ほど事故に遭う確率がどうしても上がってきてしまうものなんです
 〇〇〇さんは普段から一生懸命仕事してくれていること私は十分知っています 
 それに大量にいっきに入ってくるものをいっきにさばかなければいけない仕事
 だってこと私自身やっていたから その困難さ大変さも十分わかっています
 気にしないで 今日からまた普段の〇〇〇さんのまま仕事にあたってください
 私はむしろそうしてもらわなければ心苦しいです
 事故対応は私の仕事です 〇〇〇さんは今まで通りの気持ちで今日からまた
 仕事をすすめてください^^


本当はこう言いたかったし 心の中でそう思っていた 右後ろで困惑している
彼女にこう 相対して伝え 話したかった
だけど 目の前のやらなければいけない事をやってしまった 優先してしまった
自分の 彼女に対する「後悔」のこれもひとつ


 
大切な人 大切にしなかった「後悔」のひとつ


もっともっと彼女第一で生きてきたなら 
大切にしてきたなら 
悔やんでも悔やんでも 悔やみきれない


「終わりよければすべてよし」 という言葉がある
11年前 彼女にひどいことを言い 縁を断ち切ってしまった


彼女はそのことで 俺とのことは 全ていやな出来事だったと
思って 生きてきたはず


大切な人に 孝生は酷いことをした
酷い男だった
後悔するばかりの人生だった

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