minipin太郎 埼玉の空のもと

あれから11年が経ち、太郎マリオと人生終盤の日常の日記

あさ


今日のあさがやってきた


外では鳥の囀りがきこえだす
同化している彼女は俺の右側で眠っている



昨日 昼の機械の担当だった
物は少ない
11時に上部機関から本部長 部長2名が視察に訪れた
朝から管理者と打ち合わせ
支店長 そしてこの春から赴任してきた部長 
ともに知っている人達
部長は12年前の春に俺が出された先で君臨していたうちの1人
随分歳は下  色々な思いは当然残っている
でも もう遠い昔のこと
彼に恥をかかすわけにはいかない


彼は俺のことを知らなかった
元の職場で色々な経験をし 当然同じように上部機関の
支社長はじめ本社の人間とも渡り合ってきた ことも
たくさんの支店長とも渡り合ってきた ことも


そこに視察にこられた人も面識ある人
「◯◯◯さん挨拶しなきゃ」
心の中でつぶやく
そんなこと言われなくてもわかっている
あなたは知らなくても俺は彼のことを知っている


人は人を見た目で判断する
若く見られる俺はいつもこんな感じで当初判断される
そして仕事ぶりに 俺への評価が翻る


通っていく傍に立ち続け
素通りしていく中 きちんと挨拶をした



定時で上がる


今日も泣いた 涙をマスクで隠しながら1人涙を流した
同じような職場
必ず彼女との仕事のことと繋がってしまう
話しかける
◯◯◯あの時もっとこうしてあげたら良かった
そばで手伝ってあげたかったんだ
応援に来てくれた時もっと仲良くしたかった
話しながら仕事したかった
俺 素っ気なかったよね
仕事一辺倒だから 素っ気なかったよね
ごめんよ もっともっと大切に◯◯◯を1番優先して
優しく たくさん優しくしてあげればよかった
ごめんよ ごめんよ


暑い季節がはじまってきた
じんわりと汗をかいた その体をデオドラントシートで綺麗に拭き
パウダースプレーを吹きかけ 会社を出る
ステップもほてっていた


途中いつも寄るホームセンター
走る右側 車も並んでいる
でも,,,


ハナミズキあるかなぁ,,,
ええい 寄ってみよう
ステップのハンドル 右にきる


あ! あった! ドキッとするくらいの立ち姿
全て完璧 見つけちゃった
◯◯◯見つけちゃった
連れて帰るよ  一緒に帰ろう
助手席の彼女に声を掛け シートを後ろにさげ
その空いた空間にハナミズキを置いた
綺麗なハナミズキ


孝生が彼女をイメージするハナミズキ


もう一度 俺のそばで咲き誇って欲しい

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