世界の中心で、愛を叫ぶ
あった!
朝イチで探しに行く
見つかった
2004年 「世界の中心で、愛をさけぶ」
平成16年 二人が始まった年
二人で寄り添いながら
俺の腕を受け止めて
寄り添ってくれた日
全てが昨日のことのように忘れることなく
そして俺たちも20年が過ぎた
たかおが 俺と同じように
俺が たかおと同じように
過ぎた日々を 思い起こしていく
たかおが18年の 過ぎた日を
ひとつひとつ掘り起こし ひもといてく
まさかこんなに同じ日が訪れようとは
まさみが言っている
「叶わなかったから 想いが続いたんじゃない?」
「でも、私はそう思いたくない」
彼女達が愛を育んだ日々が1986年
私が高校を卒業し都会に出てきた年
私より二つ年下
ウォークマン
その話をすると
彼女は「若いねぇ」と笑っていた
ステージでまさみがピアノを弾いて
自分の病気を告白する
このシーンからフリーズしだした
20年の歳月はここにも現れるのか
俺が たかおのように
俺も たかおのように
彼女のこと ひとつひとつ 想い出していく
物語は そのはじまりだ