minipin太郎 埼玉の空のもと

あれから11年が経ち、太郎マリオと人生終盤の日常の日記

落ち着かない


あの日からずっと落ち着かない


年明け 1月20日(土)明け方
重いものを1人 1階へ下ろしている時
急に彼女が現れ 何かあったのではないだろうかと
心がざわつきはじめた


1週間後 1月27日(土)の朝
もしかしたら 葬儀があるのではないかと
初めて待ち合わせをした駐車場近くに行った
自分が知りうる情報源で何かしらつかめたらと
オブラートに包み込んで知ろうとした


1月31日(水)の夕方
なりふり構わず 自分が疑っていた男性に直球勝負
教えてもらった彼の携帯へ電話してみた
:誰?〇〇〇さん?いや、職場では良く話したけれど、メールや連絡先はわからないんだよ
本当なのか、それとも彼女にきつく言わないようにと言われてたからなのか
それはわからない
でも、2013年6月20日に自分の怒りの電話で終わりを告げてから
11年経ってやっと心が安どし、凝り固まっていたものが解き放たれた


その後
彼女は俺のそばにやってきた
朝 俺の布団の中にスーッと入ってきて
ひとつになった  
初めて 遠慮することなく わだかまりや疑いなどもなく
心の底から彼女を信じ 彼女を求め 彼女を抱き ひとつになった
今もそばにいる 俺の右肩の後方にいる


でも落ち着かない
11年前にこの事実を知っていたなら.....


会社を転々とし、責任ある立場から降格し
新しく歩き出した職場で彼女を探した
仕事に没頭していればいくらか考える時間もなかったけれど
ふっとしたときに襲ってくる


一緒だったら、そばに行くこともなんとかできたし
彼女と手をつなぐこともできた
でも離れてしまえば 彼女を見ることができない
疑いが増幅し今も仲良く一緒?
肩を並べて仲良くしている?
今日も仲良く一緒にいた?


どんどん自分がせつなく 悲しくなって
彼女の声も聞こえないようなくらい 閉ざして爆発してしまった


それがなく
今も続いている
あの時の彼女のまま続いている
疲れていく彼女を俺がしっかり支え 50、60になっても支えている
お互い歳をとっても支えている
そうだったはずの この11年の歳月を埋めるような毎日
本当の彼女とつながって支える毎日を取り戻したい
その思いが 孝生の心を落ち着かせないものとなっている


どうしたものか


やっぱり笑顔だな
今 俺のそばにいる彼女に笑顔で語りかける
何気ない日常の出来事を明るく右肩にいる彼女に語りかける
そして答えてくれる彼女がいる
その毎日を過ごして この11年間を埋め
その後も彼女との2人の生活を共にしていく


窓から スカイブルーに広がった 埼玉の空を眺め
孝生は心にそう誓った


彼女も笑顔でうなずいた

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