minipin太郎 埼玉の空のもと

あれから11年が経ち、太郎マリオと人生終盤の日常の日記

春一番

2024年2月15日(木)


関東で2週間早く

春一番がふいたという

確かに先日から空気が変わった

風も冷たくなくなった

太郎との散歩

いつもの上下セットアップの服

でも下はTシャツ1枚にした

それでも寒さを感じなかった


季節は春に向かっていく


太郎達のシーツを買うため

15時半に家を出た

いつもの出勤時間より1時間以上早い


音楽は「卒業写真」何回も何回も流す


「私、今、1人で卒業写真聴いてるんだぁ」


ステップは軽快に走り

いつものバイパスに入る


昔  勤めていたところ

1人でヤキモキしながらやっていた時

その女性は

「○○○さん、私に教えてくれたら私がやりますよ」と声を掛けてくれた

個室での仕事にこだわらず、手があけば積極的に外に出て仕事をしてくれた人

自分がそこを出ていく事になった時

「○○○さんが居なくなったらこの職場もっと悪くなっていくじゃん!」とも言ってくれた人

その女性は

「○○○さん、何年か前に失くなったよ」と

太陽が夕日になりながら

俺を照らす

「卒業写真」を聴きながら あの日を思い出す


ステップは渋滞にのみこまれはじめた

3年前

4月29日 GW最初の祝日

地区の役員の仕事をし

このまま家に帰ってもな、と

小雨の中16時に仕事に向かい走りはじめた日

このバイパス、流れる車列に高速で乗っていた時  高架を越えたその時

前の車が急ブレーキ

慌てて自分も急ブレーキ でも間に合わず

で ルームミラーに 目をやると

トラックがそのままで突っ込んできた

意識朦朧とするなか

救急車の隊員に引っ張り出された自分は

緊急搬送されていく

残されたステップは

そんな俺を守って廃車となった

2代目ステップを

呆気なく俺が廃車してしまった


まだ太陽は俺を照らす

空がかわりはじめる


彼女が笑ってる

腕を 手を差し出せば

その笑顔のまま

なんの躊躇することもなく

手を繋いでくれる


失ってしまったんだなぁ

いや、俺自身が彼女を傷つけ

たってしまったんだ


でも

今日も南の空に向かって手をあわせる

寄り添って

支えてくれたのに

傷つけて たってしまった事

11年経っても

あの日 あの時 あの頃のまま  変わらず に

謝罪と感謝の気持ちを 南の空に

彼女に向かって 念じ祈った


春の風が

心地よい風が

俺の部屋を

俺自身を包んで 流れていった

×

非ログインユーザーとして返信する