記憶
古い昔話
12年も経つと 「古い昔話」
孝生が今の職場に流れてきて
この8月で12年になる
あの夏も 暑い夏だった
全てを失い
全てを捨てて も なお
放り出した先輩がその責任を感じて
今の職場に引き寄せてくれた
ひたむきに ひたむきに 毎日取り組んだ
あれから12年が経とうとしている
今日は久しぶりに昼間の仕事 で 「機械」の責任者だった
朝から物量を考え、パートさんの担当機を決め
朝のミーティングで伝え 仕事に取り組んでいただいた
俺は サポート中心に動く
はさみでひたすら解束
手袋をはめてやっててもはさみが当たるところ
指の先が 痛んで皮がむけてくる
爪が避けて 血がにじんでくる
あげくには解束したビニールひもが 静電気で
ゴミ用カートに入らず 腕に絡んでくるwww
こすれないよう上手くやっているつもりでも 紐は空を飛ぶww
あ!ひらめいた ヘルメットの汗対策に置かれている
ファブリーズ! ゴミカートに吹きかけてみた^^ 最高だった^^
午後 ある程度仕事のめどがついてきた頃
昔 言われたこと 言ってきたこのパートさんへ話しかけてみた
:〇〇さん 昔 もう12年にもなるかもしれない
私がこの2階の責任者だった頃 遅い昼休み
階段でのこと 〇〇さんが振り向いて私に
「〇〇〇さん 〇班の人たちみんな〇〇〇さんの事ほめてましたよ^^」
「〇〇〇さんは 他の社員さんと違って一生懸命仕事するって^^」
:言ってくれたこと覚えてますか?って
:覚えてますよ^^ パートさんみんながほめてました^^
〇〇〇さんは汗かきながら一生懸命仕事するって^^
:あの当時 もう14年も前の話 元の職場で役職者だった頃
いろんなものに問われ続け 苦情やクレーマーだとかに毎日電話で問われ続け
いろんなことに翻弄され 部下には嫌味や私が当然知っていることでさえあらためて
突きつけられ 毎日1人で動き続けた事
そして ひどいところへ出され そこでもクレーマーに2時間も問い続けられ
部下にも問い続けられ この先も 問われ続ける そう見えた時に放棄してしまった
あの日の事 当時の毎日の事が 今年の1月急に蘇ってきて毎日心が当時のまま
揺れ動いているんです と
月日は止まることなく 過ぎていく
いつの日か あの日に あの時に 戻れるものと漠然と信じてきたけれど
それは 夢の出来事
とりかえしのつかないま月日は過ぎていく
人生の終着に向かって過ぎていく
後悔は「後悔」のまま 過ぎていく
:そんな時 元の職場で 私に この機械私に教えてくれたら私がやりますから^^
と言ってくれた人が 先日 「何年か前に亡くなったよ」 と聞かされ
転勤時にきちんと挨拶・感謝の言葉を言うことなく立ち去ってしまったんです
後悔しても 時はもう取り戻せないんです と
仕事は 定時に この人含め 担当のパートさんが働いてくれてしっかり
きちんと終わった
孝生はひとりひとりに「ありがとうございました^^」と伝える
この職場に来て12年
それ以来 言葉の最後には孝生は常に「ありがとうございます」と添えている
年下の正社員ばかりでなく このように働いてくれるパートさんにも伝えている
言葉は大切だ きちんと相手に伝えることは大切だ
今日の仕事で「記憶」を思い出した
過ぎた 当時を 記憶を思い出した
後悔などしないようしっかり生きなければいけない
決して「終わりにしないこと」「ふんぎりなどつけないこと」
「区切りなどつけないこと」 どんな状態でも 続けること
そうすれば こうやって人生の終着を迎える日がやってきても
後悔しないで生きてきたと言えるはず
人生は一度しかない
後悔しても取り戻せない