minipin太郎 埼玉の空のもと

あれから11年が経ち、太郎マリオと人生終盤の日常の日記

彼女の住む街


今日の仕事に向かう時間
とうにその時間になったのに
孝生は自分の部屋のリクライニングチェアに
ゆったりと横たわりながら
吐き出し窓の向こう
ベランダの向こう
住宅やバイパスの向こう
南の空を見ていた


薄く広がる雲の空
すこうしだけ明るく広がっている
彼女の住む南の空


彼女は何をしているのかな
同じようにゆっくりとした朝を迎えているのかな
それとものんびりと暖かい布団の中かな


Mr.Children 2009年のコンサート
「声」を聴いている
出だしの電子ピアノの音から心をつかまられる
櫻井の声はとても素敵だ
少しハスキーな  少し高い声
彼が観客に向かい精一杯の声を届けている
観客もそれに応え お互いが呼応し合っている


彼女の声も素敵だった
俺にしかわからない声
少しだけ ほんのわずかだけ低音が入ったハスキーな声
彼女の声が好きだった
いまだ耳元に残り 当時のまま聴こえてくる


さ 行こう
今日も頑張って働こう
彼女の声と語り合いながら働こう

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