祈 念
連続夜勤始まりの今日 日曜日
1人 住む街の観音様へ向かった
14,5年前 次男が小学校高学年から
学校に行かなくなり始め 中学校へは最初の1週間だけ
あとはずっと行かなかった
誰にも話せず 色々手を打ってみたがダメで
最後 夜も眠れぬままの 朝もやのなか
1人 1時間かけ 歩いてここへ毎週末祈願しにきた
昨日 三男が無事大学を卒業したことを報告に来た
三人三様 孝生の手から離れていく
27日にはその三男が一人旅立っていく
彼女のことも当然 祈願した
今年に入って急に蘇ってきたのは 虫の知らせではないのか?と
厄年が関係して 苦しんでいるのではないか? もしかしたら本当に
この世からいなくなったのではないか? との思いも払しょくできずに
祈願しに来た
上の子が大学に進む時
:大学生のお父さんだね・・・
彼女は 自分に覚悟を促してくれた
上の子がサッカーと浦和レッズが好きでその観戦チケットも手配してくれ
上の子と2人初めてさいたまスタジアムで観戦でき
想い出になったのは彼女のおかげ
次男の時も色々アドバイスをしてくれた
野球をやっていた彼のために 西武球場での観戦チケットも用意してくれた
そこでも2人で観戦しに行き オーロラビジョンに映った次男の姿は
今でもはっきり覚えている
彼女は常に俺にやさしく寄り添って 支え 尽くしてくれていた
それなのに俺は自分のことだけ
彼女のために 何かしてきたのか?と問うてもわずかの事だけ
今の自分ができるのは毎日祈るだけ
どうか
病気などで苦しんでいないように
健康でありますように
幸せな毎日を暮らしていますように
昨日乗った電車は 彼女の住む街をかすめていった
今も 健やかに毎日を暮らしていますように