世の中はGWだという
孝生には関係のない世界

３年前の２９日
朝　役員さんから連絡が入り
その対応に追われ　仮眠することもなく
１６時に終わった

：あと４５分・・帰って休むより　このまま仕事行くか・・

小雨の中　走りだした
車内は静かにマイケルを流していた
バイパス　GWの長い車列の流れに任せ陸橋を越え　た　ところ
いきなりのブレーキランプ　そして止まれきれず衝突
ブレーキを踏んだまま　ルームミラーをとっさに見る
２トントラックが突っ込んできた　気を失う
気が付いたら　レスキュー隊が俺をステップの中から引っ張り出してくれていた

３年前の２９日の出来事だった

廃車となったステップ　偶然にも同じ型のステップと出会い乗り継ぐ

俺はどんな時でも　選択を迫られた時は　良いほうに流れる
そんな人生だったはずだった

夜勤明け
そのステップと走る
車内は「３６６日」聴きながら　ずっと唄ってきた
今の自分の事を　そのまま　唄ってる
涙があふれてくる　泣きながら走った
涙がとまらず　それも気にする事なく
３６６日を唄いながら　泣きながら走り続けた

みっともない男　

毎日毎日　彼女の事で頭がいっぱいだ
ずっと　ずっと　考え　想いだしている
彼女の事で頭がいっぱいすぎる
どうしたらいいかもわからないほど　彼女のことだらけだ

：生きてるよね？　もちろん生きてるよね？
　苦しんでないよね？　幸せに日々過ごしてるよね？

：俺の事など忘れててもいい　憎んでてもいい
　思い出したくないほど憎んでてもいい
　ただ　健康で　日々を幸せに過ごしていてほしい
　これからも元気に過ごしていってほしい
　
幸せであってほしい

ただただ　願うばかりだ　祈るばかりだ

眠れぬまま　こんな時間になってしまった
もう一度　横になろう

「３６６日」を聴きながら　横になろう