今日から5月
出社すると今日の担当は機械だった
この時期出回るものがある
確認し 物数を確認し 要員配置数を確認する
淡々と進めれば13時には終わる
淡々と進めるだけだな
したら 歳下の上司がやってきた
:〇〇〇さん すいませんが もう一つの機械もお願いします
担当は〇〇〇君だったはず・・・
:何かあった?
:はい 夜中到着してたんですが部品が壊れてしまって 手配してもうすぐ
来るのですが 物数も多いので・・・
頭の中で 朝見た幹部二人 担当者の仕事 計算して わかりました。
:9時に行きますよ^^
心が切なくなる 胸のあたりがキューっとなる
思い出す 彼女とのこと あの日の仕事を
この重要なものを供給する機械
元の職場で13年前に配備されたもの むりくり配備したものだった
それまでは 手作業 大量なものを手作業で進めていた
日常的に入ってくるものに加えてこの大量なものもやらねばいけなかった
追いつかない・・・
そして責任者としてクライントの担当者から当然お叱りと執拗に改善を求められた
:もうすぐ専用の機械が配備されますので そうなれば問題なく進められます・・・
ただそれまではどうにかしないといけない
担当のグループだけでは到底無理 別なグループといっても嫌がられる
狭い作業場 結局孝生が1人スッと入って手作業するしかなかった
根本的な解決ではなく 機械導入までの 繋ぎでしかなかった
そしてむりくり配備 狭い所に無理やり・・・
現場上がりの孝生 当然心の中では「おかしなこと」でもやらねばならない
誰もいない・・・
で また俺がやる・・・・
ただ 彼女を引っ張ってきた 彼女とやりたかった 2人になりたかった そばにおきたかった 一緒になりたかった
職場では当然役職を全うしなければいけない 個人的なことはしてはいけない
分かっているけれど 無理やりお願いしてきてもらった
その思い出が残る 彼女と2人でやった機械だった
彼女と仕事をすると 俺を理解してくれてるからあうんの呼吸で進められる
仕事のできる人だったから 容易に事が進む
本当に助かる人 仕事のできる人だった
9時に向かってみた
案の定 支店長がいた
:おはようございます 宜しくお願いします^^
昔 元の職場で一緒だった人
孝生が窓口をやっていた時期 25年くらい前
夕方 :今日は何本あるかなぁ?とやってきた
こんなことをする人は初めてだった
前工程 後工程を考えている人だな と感心したものだった
その後 目にするたびに出世していき
昨年春 都内からここへやってきた
今日は2回目 気心は知れている
1人でやりたがるだろうけど 支店長に 上司に仕事をさせる部下ではいけない
孝生はそう考える いや また決めつけか? 思い込みか?
2人でやると綺麗にやれるもの 1人ではガチャガチャになるのも分かっている
色々な昔話をしながら サクサク進めた
もうこの機械も今月15日で撤去となる
当時「おかしなこと」と思っていた孝生 「やっぱり長続きしなかった施策だな・・・」
上部団体のその時の担当者が決めた事 その担当者が2年や3年で変われば
また変わっていく そしてそのしわ寄せが現場に来る
この13年 どれだけの効果が 費用対効果があったのか・・・
まぁ 誰も知らないだろうし 知ってても悪くは言わないだろうな・・・
世の中はそんなもので 動いている
彼女との思い出だなぁ
ここでこうやって その元の職場から送られてきて 何度か携わったけど
もうこの15日で 終わりだなぁ
感慨深いものが込み上げてきた
淡々と進め 12時には供給終了 残っていないかくまなく 隅々まで調べ
後は 確認作業をお願いし 昼とした
同じような職場
彼女とともに仕事した期間は少なかったけれど
現場に居れば 俺のそばにやってきて手伝ってくれた
支えてくれた 自分一人ではやきもきしながらだけど
彼女がそばで支えてくれると 本当に仕事を進めやすい
気がつかない 頭がまわらない事も サポートしてくれると 落ち着きを取り戻し
色々気付く 本当に助かったものだった
彼女には本当に助けられ
成長させて頂いた 感謝でいっぱいだ
それが13年経った今にも繋がり
俺の財産になっている
思い出いっぱいの5月1日 昼の仕事だった
明日も頑張ろう