minipin太郎 埼玉の空のもと

あれから11年が経ち、太郎マリオと人生終盤の日常の日記

世界の中心で、愛をさけぶ


今日5月8日は20年前
「世界の中心で、愛をさけぶ」が公開された日


彼女と初めて観た映画
「世界の中心で、愛をさけぶ」
20年前 幸せな日々のなかで一緒に観た映画


「どうして忘れちまうんだろうな・・大切なもの、あんなにたくさんあったのに」


たった一つの衝撃だった目の前の光景
追い求められ 問われ続けた毎日 1人突っ走った毎日
その毎日の日々に追われ いつも忘れてしまうんだ 大切なもの
今 想いだしても 記憶をたどっても あんなにたくさんあったのに・・


9年3カ月 共に一緒に過ごした日々を 
20年、11年経った今でもたくさん思い出すのに


:すぐ忘れちゃうんだから・・・


10月28日はアキの誕生日 1969年のさそり座
そして アキの最後のテープも10月28日 そこから始まる


:つながっちゃうね 俺達も


昔はテープに録音した 俺も中学に入った時「ウォークマン」を買ってもらい
それで聴きながら 1人野山を歩いた


ウォークマンの話でも :若いねぇw と彼女に言われた


今こうやって 大人になった朔太郎が 若かったころ付き合っていたアキとの
思い出を 記憶をたどりながら 探していく様が 20年経って同じように
自分も彼女とのことを探すようになるとは 想像もしていなかった


彼女は今も生きているだろうか もちろん生きてるよね?
幸せな日々を 生きてるよね? 入院したり 苦しんだり 悲しんだりしていないよね?


今朝 仕事上がり 車に乗り込む時 そっとつぶやいた
「もう 戻る? 俺のそばから・・」


彼女にはっきりと叱られた
:あなた ずっとこの先一生仲良くやっていくって言ったよね?
 どうしてあなたはいつもそうなの? いつも勝手に1人で決めて 私を遠ざけて
 一人になろうとするの? どうして私に話さないの? ブログで書いている内容
 全て私にも話してよ 仲良くするってそういう事じゃない? 
そうすれば会話だって増えるじゃん 自問自答ばかりしなくて済むじゃん


的を突かれた その通りのことだった そうすれば本当に心もひとつになれるのに


幸せな心に包まれた 本当に思っていることをさらけ出すことって大切なこと
そう思った



開けてある大きな掃き出し窓から雨音が入ってきた
外は雨が降っている


あの日 映画館で映画を見ながら孝生が投げ出した右腕
彼女は両手で優しく ずっと包み込んでくれていた
あのぬくもりは まだしっかりと孝生の右腕に残っている
20年経っても変わらず残っている


記憶も変わらないまま 残っている
彼女は今 どうしているだろうか

昔話

ゴールデンウィーク最終日
淡々とこなす
仕事に没頭・集中しなければ・・


ここは4時にもなれば仕事が終わる
何もなくなった


1人パソコンを開く
先日の続き サクサクはじめる
サクッと出来上がる
印刷を掛け 2枚 動き回った後の彼を見つけ
:これ良かったら まぁみて
 いらなければ捨てていいから^^
:あ ありがとうございます 
 いえ 頂きます


もう1人 そばにいた俺より1つか2つ上の人
その人とその内容踏まえて勉強し出した


俺のそばに2人やってくる
で 話が始まった
その内容から どんどん 今度は昔話に変わっていく
内国約款から取扱い
そして機械などの話 むかしばなし 花が咲く
戯言より こういった話は楽しい
こういった話はいくらでも広げていけるw


ただ 思い出す 彼女とのこと
彼女が手伝ってくれたこと
一緒に機械を回したこと
孝生の人生の大変だった時期 一緒にやったこと
そして孝生を支えてくれたこと


孝生の人生の歴史は 彼女との歴史



定時に終わり 会社を出る
外は雨が降るような 降ったような空だった
「瞳をとじて」が流れる
:ねぇ 〇〇〇 もう20年経つんだよ あれから20年経つんだよ 覚えてる?


通勤距離は33㌔ 1時間10分かかる
朝の昔話から また 色々な事を思い出しながら走った
時折涙がとまらなくなる


1人突っ走り 走り続け そして残り丸4年となって
気持ちのどこかで 「助走」しだしたのかな?


ちょうど彼女と出会って そのすぐ後 平成18年の年明け
新しい事 そこで仕事するようになったあの時から 走り始めた


子供の事 その新しい仕事 そして彼女の事
厄年というものがあったなら そういった歳回りでいっきにきた


1人勝手に決め込んで
1人勝手に思い込んで
1人勝手に背負い込んで
1人勝手に流れていった
ばかな男だった


そして支えてくれていた 大切な彼女を傷つけた
どうしようもないほど 酷い男だった 最低な男だった



帰宅し 玄関に置かれた燃えるごみを出してきて
太郎マリオのシーツも出してきて
台所に置かれていたものを食べる
今朝は温めなくていいものだった
ウィスキーを炭酸で割って一緒に頂く


:少し足りないな
お湯を沸かして カップヌードルに注いだ
そこで気づいた
あ! 45分・・・
GW明け 最初の登校日 雨の中笑顔で声を掛けようとしたのに・・
・・・・・・
リビングのレースのカーテンを開ける
色々な色の傘が 歩いていく
・・・・・


まぁ 仕方ない 自分の思い込みでしかないから
彼ら彼女らにとっては 孝生がいても いなくても 変わらない朝だから


ウィスキー炭酸割り2杯目を作って部屋にあがった
「366日」を聴きながら 南の空を見ながら
彼女とのことを思い出しながら
そのウィスキーを 流していく


今夜も仕事なのに 眠りにつけないまま 
彼女の住む 空をみつめ みつめている孝生だった


今朝も いつも 彼女の事ばかり
忘れることのできない 彼女の事ばかり