minipin太郎 埼玉の空のもと

あれから11年が経ち、太郎マリオと人生終盤の日常の日記

思い出の地


6時には起きだす
カーテンを開け
彼女へ謝罪と健康と幸せを 今日も南の空に祈る
太郎とマリオにご飯をあげ
自分自身も夕べの残り物で頂く
全て綺麗に洗って 太郎と散歩に出た
帰宅後 今度はマリオを連れて と思ったが
マリオが逃げてばかりで捕まらない・・


俺一人で行こう
いや彼女と2人で行こう


8時25分 彼女と2人で出発
天気はすこぶるいい 
埼玉の空は晴れ渡っている
最高のドライブだ


懐かしい道
当時はなかったトンネルを抜けすぐに右折する
登り始める 狭い道
途中で綺麗な花たちが群生していた


当時は話に夢中で でも細い道
運転にも気を使ってたから こんな道だったかな?と
記憶をたどりながら登った
抜けたとこ いくらかの集落がある
あ!そうそう ここ
このあたりで彼女は旧姓をクイズ方式で
そして俺がそれを答えて 正解を聞いた場所


1時間半 9時55分到着
3軒あった茶屋は1軒のみ あとはシャッターが降ろされていた

茶屋の前から秩父連山 その向こうには富士山が見える


当時のままの駐車場にステップをとめ
茶屋のわきから登っていく
静寂の木漏れ日の中を歩く

2人で手をつなぎゆっくり登って行った
そして途中登ったところから下を見る

10分くらいかかったかな?500m程のところ
頂上 20年前とちっとも変っていなかった ここだった
この株立ちに彼女が腰を下ろす
冗談半分に 孝生が彼女の両足に座る
:ちょっとぉ 逆でしょうw
:あw ごめんごめんw

遠く北東の方角 

空は太陽が輝き飛行機雲が流れる
辺りからはホトトギスの鳴き声が聴こえる

20分くらい 株立に座りながら
当時の事を思い出す
爽やかな風に包まれ あの日を甦らせる
幸せだった 20年前 思い出の地 変わることのない ここだった



さぁ 降りよう
木漏れ日が降り注ぐ 静寂の中の二人だけの世界

降りてきて 道路からの山並み 富士山が見える

行く時に「御帰りの際はお寄りください」と言われ 当時は軽食をとった
見晴らしのいい 椅子とテーブル席
孝生は鳥のたたきを頂く 彼女に進めたが
顔を横に振り 彼女は味噌こんにゃくを食べたかな?


そしてこの鉄の階段 孝生が先に降りはじめた 21段ある階段
その途中 孝生に彼女は満面の笑みで
:〇っちゃん! とおんぶしてきた
その思い出の階段 2人だけのあの日の思い出の階段
:〇〇〇がこの先 足が悪くなったら 今のようにおんぶして だっこして
 俺が〇〇〇の足になるよ^^ と宣言した思い出の階段


孝生は なかなか立ち去れない
名残惜しくて 離れられない
ステップに戻ろうとしても 戻れない


「瞳をとじて」をかける
当時 2人で観た映画の主題歌 平井堅の唄
幸せだった あの日がどんどん甦ってくる 迫ってくる
心が幸せな心地よさに包まれてきた
孝生も瞳をとじた


思い出を心に そのまま ステップを走らせた
「瞳をとじて」をずっと聴きながら 木漏れ日の中 ステップを走らせた


行って良かった
本当に行って良かった
辛く 切なく 悲しい時が長かったけれど
一番幸せだったあの日を あの時の彼女を取り戻せた
:私はものじゃないよw と言われそうだけど
本当に あの日の幸せだった日々を取り戻せた


12時過ぎに帰宅
走行距離80.9キロ


20年前の思い出の地 行って良かった
いつの日か この先も また孝生はここへ行く


2024年4月26日 金曜日
あの日から 20年後の今日だった

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