minipin太郎 埼玉の空のもと

あれから11年が経ち、太郎マリオと人生終盤の日常の日記

気づき



出勤中 小田和正「オフコース」時代
「言葉にできない」を車内で聴いていた
彼女を思い出しながら 当時を思い出しながら
そして助手席に座る彼女に当時を問いながら
小田和正の声を聴いていた


バイパスを流す


日が長くなり17時半を過ぎ
ようやく 西の地平線のそばがオレンジ色に輝き始めてくる



12年前 突然の転勤辞令から フワフワした毎日
人ごとのような感覚の毎日


彼女と2人で逢った 最後の日
昨日のことのように感じるのに もう12年経ってしまった
12年も月日が経ってしまった
変わらぬ笑顔のまま 「頑張らなくてもいいのよ♪」と肩を触れてくれた
店も事前に調べてくれて なんでも俺のために尽くしてくれた
あの日から 12年経ってしまった


:終わるの?  そう俺に問うていた と思う


フワフワしていた俺はどう答えたか いまだ思い出せない


その日から 彼女と逢う事がなくなった
逢えない日々を 1人戦いはじめた


:あんなに暑かった夏だったのに ちゃんと冬はやってくるんだね


この言葉がいまだ心に沁みついている


それが11年経って 答えが見つかった


2012年10月 彼女の誕生日をひかえての俺の日記
彼女のため ひそかに大切に育てていたブルーベリーの話
朝から晩まで頑張っていたため 全て枯らしてしまったこと
そこでの話 
あの年の夏は暑かった でも秋を迎え 冬がちゃんとやってきて
春になって 彼女が ハナミズキが咲き誇ってほしい
俺のそばでいつまでも いつまでも咲き誇ってほしい と
俺が書いていたこと そこからだったのではないか


点で迷ってても 読み続けていくと線でつながる
彼女がすべて見ていたことに気づく


やさしい人だった 素敵な人だった


なぜ 最後の電話で彼女の声をまともに聞けなかったのか・・
彼女の想いに応えられなかったのか・・・・


:俺は〇〇〇が大好きだから 終わらないよ と言えなかったのか
あんなに大好きだったのに・・・


何度も何度も 問うて 涙があふれてくる



休憩室 仕事が始まる前 目の前にひとつ下の男が座った
:何やってたんですか?
:いや、夜空が綺麗だったから 雲も存在していて綺麗だったから
 写真撮ってたんだけどね・・・


:俺 来年やめるかもしれないです・・
:なんで?どうして?
:いや 今年もたくさんやめていくから なんか・・
:やめないほうがいいよ 俺は今日 三男が旅立ったんだけどね
 子供たちにも負けらんないと今も強く思う   俺はまだまだやるぜ
:年末の忙しさ乗り越えて 年度末を迎えるからそういう気持になるのかもしれない
 でもね、そこで区切り・やめちゃったらもう取り戻せないよ
 終わらせちゃったらもう取り戻せないよ 俺は今 本当に後悔している
 どんな状況でも続けること 続けたものだけが最後 勝つとおもう
 やめないほうがいいよ


彼女を探す
元気でいてくれたならそこでいい
亡くなられた 大病患って入院している 厄年からずっと苦しんでいる
そんなことがないように 探す 


今朝も南の空に向かって祈った
彼女の健康と幸せな毎日を願って 今日も祈った


「言葉にできない」 を何度も何度も聴きながら 祈った

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