minipin太郎 埼玉の空のもと

あれから11年が経ち、太郎マリオと人生終盤の日常の日記

4月25日の夕日


夜勤明けの木曜日
外は晴れているのを
朝方の窓から確認していた
暑くなるという


のんびり走りながら
ステップのオイル交換をいつにするか考えていた
通勤距離が長いから
あっという間に走行距離が延びてしまう
最初に乗っていた「ステップ」は
今の会社を目の前にして「ガタガタ・ゴトゴト」と唸らせてしまった
車屋に持っていったら
「〇〇〇さん エンジンオイル全くないですよ・・・」
そして20万㌔を越えたあたり
もう1年走って 車検のキリのいいところで と思ってた矢先
夜勤に向かう途中で動かなくなった
そして次の 俺にとって2台目の「ステップ」へと変わる


「ステップのエンジンオイル交換の〇〇〇さま・・・」
ハッとして目覚める
椅子に座って眠っていたようだ・・
:オイルも値上がりだなぁ・・・


帰宅し 汗で泥だらけの身体を湯船に沈め
追いだきボタンを押す
やっと眠りにつける


夕方暑さで目覚めた
傍らに置く 目覚まし時計の温度計は27度
扇風機を回したまま 泥のように眠ったはずなのに
気温が高く 昼間のなか 熟睡まではいかなかった



18時前 太郎と2人 散歩に出た
4月25日木曜日の夕日
今日の役目を終えた太陽が
ゆっくりと西の空に消えていった


散歩道途中
個人宅のお庭のハナミズキ達
少しずつ 今年の輝きをおえていく


帰宅し太郎マリオにご飯をあげ
氷水を持って書斎部屋に上がってきた
カーテンを開けシャッターを開ける
涼しい風が流れてくる
この部屋もこうやって開けると 自分の部屋から
南と北が一直線になる だから風が抜けていく


明日は休み
20年ぶりに
彼女とはじめてドライブした「峠」に向かおうと思う
あの日 孝生は早番 昼で仕事を切り上げた
彼女は「教室」に行っていた
連絡しあい 西口で待ち合わせた
孝生がステップで向かうと ひょっこりと左の路から出てきた
あの時の 彼女の姿も 彼女の表情も
20年経っても忘れることなく
脳裏に焼き付いている


車内は楽しい会話だった
彼女は色々な事を孝生に話してくれた


彼女といると本当に「居心地」がいい
何をするにも事前に調べてくれる 
尽くしてくれる
支えてくれる
困ることなど何一つなく
そばにいるだけで 幸せを感じていた


「おねいさん」でいてくれてたのかなぁ・・
おこちゃまと感じて俺を「面倒見てくれてたのかなぁ」


素敵な人だった
孝生の人生で こんなに素敵な女性は彼女だけだった



少し 静寂の中で もう一度あの日の事を
ゆっくりと思いだしてみよう


だから キーをたたくのを ここでやめるとする

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