夕闇
夕闇が迫ってきた
そんな時間
寝たか 眠れたか よく分からない1日だった
太陽の日差しもないまま 雨の1日だった
掃き出し窓を開けたまま
カーテンを開けたまま
バイパスを走る車が雨の音を鳴らし
その音が部屋に入ってくる
龍一がAquaを弾いてくれているのに
掻き消されていく
鳥の鳴き声
こんな時間に
夕闇を知らせるため?
彼女と出会い 幸せな時だった と思うようにすれば
本当に幸せな気持ちになれる
今 そう思う
ただ悔いが残っているから
こうやって思い出しているんだろうな
仕事一辺倒で 己を律し 己を鼓舞し そこで突っ走ってきた
彼女との時間を 時を 大切にしなかったこと
そして他の男にとられたこと
その悔いが 今 毎日後悔として甦ってるんだろうな
そろそろいかねば
仕事に向かわねば
まだまだ頑張らねば
そんな時間がやってきた